僕はいくつかの夢を実現してきた。
オリンピックに出場できたこと。
様々な国際大会で優勝できたこと。
成績ではなく、自分の納得のできる演技が試合で発揮できたこと。
自分の武器としていた3回宙返りを詰め込んだ演技構成が完成したこと。
しかし叶わなかった夢もたくさんある。
数え上げたらきりがない。
大きな夢ほど、大きなものを懸けて挑んできた分、その反動が大きい。
それでも僕は夢に挑み続けてきてよかったと思っている。
数は少なくとも、夢や目標を達成した喜びは、辛い気持ちを吹き飛ばしてくれた。
夢の反動に対処する力を、手に入れるためのモチベーションも与えてくれた。
夢を叶えることを思えば、その茨の道の途中も楽しんで歩んでいくことができる。
もちろん、それでも夢を目指す上で大変なことは多い。
いくら成長しても試練は何度も訪れる。
ただ僕はどれだけ大きな試練と対峙してもうまく対応できるしなやかなメンタルを手に入れた。
もう何が起きても大丈夫。